かつて越の酒と言えば淡麗辛口、スッキリとし淡い口当たりの酒が代名詞でした。しかし生酒が行き渡り、それが生原酒、そして無濾過生へと移り変わってくると淡麗だけではなかなか振り向いてくれなくなりました。
そこで原酒造では、日本酒造りの原点に立ち返って、まだ余り高精白になる前の清酒に着目しました。原料米は食味が良いことで知られる「葉月みのり」を使用。超早生米の葉月みのりを原料にする事で他に先駆けて新酒を出すことが出来ました。
原料米を食用米同様の90%精米に抑え、水分の少ない濃厚もろみで醸しあげた酒は、新潟酒とは思えない濃醇な口当たり。香りはややぬか臭さを伴った甘い匂いだが、まったくいやなものではない。
味わいは甘味が強くこってりと感じられるが、なにしろ強烈な酸味もありあと口をさっぱりと洗い流してくれる。だから甘味が残らないのだ。実にバランスが良く、低精白米としては出色の出来栄え。
何の抵抗もなくお飲みいただけます。